失敗したくない!塗装について【ペイント塗装編】
木目を塗りつぶし耐久性に優れるペイント塗装を解説。樹脂系の種類と耐久性、DIYで人気のミルクペイント・黒板塗料・マグネット塗料、専門店での調色まで紹介します。

センスが問われる?ペイントでの塗装
ニス仕上げ、オイル仕上げに続いて、ペイントによる塗装について。ペイント塗料は大ざっぱに「基材」「顔料」「溶剤」という成分で構成された塗料です。基本的には木目なども塗りつぶしてしまいます。その代わりに他の仕上げ方法よりも耐久性が高く、屋外の作品にも使えます。木材のみならず、金属、コンクリートなどあらゆるモノに塗装できるのがペイント塗料。色や成分も様々なのでどういうカラーリングにするかはお好み次第。まさにセンスが問われますね! 今回はペイント塗装について。
塗料の種類について
最初にペイント塗料は「基剤」「顔料」「溶剤」という成分で構成されていると書きましたが、それぞれが以下のような意味を持ちます。
-
基剤…塗膜を構成する成分。現在は合成樹脂が主に使用されています。
-
顔料…いわゆる「色」の部分。顔料によって様々な色が表現されます。
-
溶剤…基剤と顔料を混ぜ合わせる為の成分。水性なら水、油性ならシンナーが溶剤になります。
アサヒペン 水性スーパーコート(アサヒペン公式)
超耐久・超多用途の水性塗料。木部・鉄部・コンクリートなど屋内外を問わず幅広く使えます。
ホームセンターのペンキ売り場に行くと様々な缶に入った塗料が売られています。基剤によって性能が異なり、缶に「シリコン」「アクリル」などと書かれていると思います。それぞれの特徴は以下の通り。
| 基剤の種類 | 耐候性・耐久性 | 特徴 | 外部での塗り替え目安 |
|---|---|---|---|
| アクリル樹脂系 | ★ | 安価で広く利用されている。外部用としては長期耐久性に不安あり。 | 5~7年 |
| ウレタン樹脂系 | ★★ | バランスの取れた性能で、アクリル樹脂系よりも耐久性がある。 | 7~10年 |
| シリコン樹脂系 | ★★★ | 耐候性、耐熱性に優れている。 | 10~12年 |
| フッ素樹脂系 | ★★★★ | 非常に耐久性が高い。が、構造物の方が先に痛むことも。高価。 | 15年 |
屋内の家具などをペイントする際には、あまり神経質になる必要はないかもしれませんが、フッ素樹脂系のペンキだとオーバースペックかもしれませんね。アクリル樹脂系で十分だと思います。屋外での塗装を考えた場合は、価格と耐久性のバランスで選ぶと良いと思います。
アサヒペン 水性ツヤ消し多用途ペイント マットカラー(アサヒペン公式)
屋内外のいろいろな素材に塗れる水性のツヤ消し多用途塗料。落ち着いたマットな仕上がりに。
溶剤によって水性、油性と分かれます。水性なら水で薄めたり、使用後の刷毛が洗浄できるので扱いやすいですね。 ペイント塗料の場合、水性であっても溶剤が水というだけで、水に弱いわけではありません。 基剤によって塗膜が作られるので、屋外での使用も可能です(耐久性については基剤により異なります)。 ツヤ有りとツヤ無しがありますので、好みに合わせて選びましょう。
DIYで人気のミルクペイント
ミルクペイントは、アーリーアメリカン(アメリカ18世紀~19世紀後半、西部開拓時代の様式の総称)、カントリー調の雰囲気漂う、乾くとマット(つや消し)な柔らかい仕上がりになる塗料です。ミルクペイントでの仕上げは、マットな仕上がりで木材の雰囲気も残しつつ、キレイに塗装出来るのでオススメです。
ミルクガゼインと顔料を調合して作られた塗料で、天然素材で作られた自然塗料というのがうたい文句です。 非常にのびが良く、水性なので扱いやすい塗料です。

OldVillage社のバターミルクペイント
ミルクペイント言えばOldVillage社のバターミルクペイント。多くの代理店が取り扱っていますので、比較的入手しやすいですね。

引用:Old Village:http://old-village.com/
OldVillage バターミルクペイント
ミルクカゼインと顔料から作られた自然塗料。乾くとマットで柔らかい、カントリー調の仕上がりに。
ターナー色彩株式会社のミルクペイント
ターナー色彩株式会社のミルクペイント。国産です。森永乳業のミルク原料を使用しているとのこと。

引用:ターナー色彩株式会社:https://turner.co.jp/
ターナー色彩 ミルクペイント(ターナー公式)
森永乳業のミルク原料を使った国産のミルクペイント。のびが良く水性で扱いやすい自然塗料です。
一度塗りでは乾燥すると下地が透けて見えることがありますので、乾燥後に2度塗りすると良いです。 乾燥時間も比較的早いです。
実際にミルクペイントで塗装してみた結果はこちら!
関連記事【やってみました】仕上がり表現5つのバリエーションワトコオイルとミルクペイントだけで作る5つの仕上げ表現を実演。オイル仕上げ、ダメージ加工、エイジング加工、浮造り×ペイントの合わせ技まで、ひと手間でプロっぽい風合いを出す方法を紹介します。
DIYで人気の黒板塗料
塗るだけで黒板を作れる黒板塗料もDIYでは人気のペイント塗料。 オシャレなインテリアにもピッタリですね。
ターナー色彩 チョークボードペイント(ターナー公式)
塗るだけで黒板になる水性塗料。チョークで書いて消せます。全7色でインテリアにも。
使える!マグネット塗料
塗った場所にマグネットをつけることが出来るという塗料がマグネット塗料。こちらは「MAGNET PAINT」 という商品で、特殊加工をして錆びなくした鉄の微粒子が塗料に入っているとのこと。これをベースにして、同じメーカーの「KAKERU PAINT」という塗料を上から塗ると、黒板として使える面白い塗料。チョークで文字を書いたり、マグネットでメモを貼り付けたりと、DIYに使える塗料です。
Paint+(マグネットペイント/黒板塗料)|カラーワークス
マグネットがくっつく「magnet」、黒板になる「kakeru」など、アイデアが広がる機能性塗料シリーズ。
カラフルな色も揃っていて、アイデア次第では、オシャレで面白い作品が作れそう。
究極は専門店で色を作る!

塗料のことは塗料の専門家に聞くのが一番!こんな色が欲しいという希望も専門店なら実現できます。 大阪の西成区にあるタカラ塗料さんでは、しっかりと相談に乗ってくれますよ! お近くにお住いの方はぜひ訪問してみてください。おしゃれな店舗は必見ですよ!
大阪府大阪市の塗料・調色のことならタカラ塗料
top 大阪府大阪市の塗料・調色のことならタカラ塗料 [instagram-feed]
仕上がり具合もしっかりシミュレーション!
ペイント塗装は色がはっきりと出るぶん、塗ってから「イメージと違った」となりやすいもの。どんな色でどう仕上げるかは、設計の段階でイメージを固めておくと安心です。
そんな時におすすめしたいシミュレーションにうってつけのアプリ『caDIY3D(キャディースリーディー)』はご存じでしょうか?

caDIY3D(キャディースリーディー)は、誰でもカンタンに設計図が描けるDIY・リノベ専用のWindowsアプリです。塗料を登録しておけば、塗装する面積から必要な塗料の量を見積もることもできます。
3Dの木材や資材を、まるで積み木のようにマウスで直感的に組み上げて、オリジナルの家具デザインやレイアウト・シミュレーションを楽しめます。実際のDIY制作にはかかせない、木材の切り分け方や細かなサイズ・寸法チェック、予算の計算なども徹底ガイド。「手描きの設計図なんて無理!」とあきらめていたあなたのDIYライフを変える、まさにDIY・リノベ好きのためのお役立ちツールです。

大きな失敗は少ないが、センスが出るペイント塗装【まとめ】
何にでも塗れてしまうペイント塗料は、失敗が少ない塗装方法の一つですが、色がはっきりとするので、カラーリングにはセンスが問われそうです。ひとまず、白で塗れば間違いはありませんが、一工夫欲しいところです。ペイントとオイル仕上げを組み合わせるなどしてオリジナリティを出したいですね。




